天文学者として地球外知的生命体探査(SETI)のディレクターを務めるセス・ショスタク氏によれば、
人類の終焉は戦争でも、政治でも、貧困でもなく、デザイナーズベイビーと人工知能によってもたらされるらしい。

ショスタク氏はSETIについての見解を示す中で
「狼から犬が誕生したように、やがて人類は我々とは異なる子孫を産み出すだろう」とコメントした上で、
「ニュースを賑わし、偉そうに語られるような自己破壊的な脅威のことを示すのではない」と前置きし、
21世紀に起きるであろう3つの出来事はこれまでになかった深淵な影響を持つが、決して悪いことばかりではないと語った。

デザイナーズベイビーの誕生

ショスタク氏は、「生物を分子レベルにまで完全に理解できるようになる」と、まず予測する。

それによって、人類はあらゆる疾病を治癒可能となり、更には遺伝子操作によって受精卵の段階で優れた能力を獲得した
”デザイナーズベイビー”の時代へと突入する。

 

宇宙開拓時代へ突入

次に、ショスタク氏は、銅、亜鉛、プラチナなどの資源を得るために人類は宇宙へ進出するだろうと予測。

宇宙進出は、資源問題ばかりでなく、人口過剰問題の軽減にも繋がるのだそうだ。

「将来、月や火星の植民地化は誰もが想像するのだが、
国際宇宙ステーションの数千倍規模の宇宙服なしで生活できる巨大な軌道上の居住区「スペースコロニー」を建設し、
沢山の人類が宇宙生活を送れる素晴らしい時代が来るだろう」


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汎用人工知能(GAI)の脅威

また、ショスタク氏は、2100年までに「汎用人工知能(GAI)」が登場し、
それまで人間が行っていた仕事を、機械が取って代わるだろうと予測する。

「大きさと高性能とは必ずしも比例しない。
現に、脳内シナプスは数千ナノメートル程度の大きさであるし、
人工的な物であっても、チップに搭載されているトランジスターでさえ脳内シナプスの数百倍は小さい。
現実的な話をすると、人間の知能に取って代わるハードウェアが、iPadに詰め込めてしまうのだ」

デザイナーズベイビーやスペースコロニー、GAIなど、これらの発展は、
政治、戦争、経済などの諸問題を些細なことにし、同時に、
我々人類をも変化させるだろう、とショスタク氏は予測する。

「多数の人類が、地球と物理環境の異なるスペースコロニーに居住するようになれば、
間違いなく一種の種形成が起こり、歴史が社会的環境が特殊なものになることを示す。
1,000年後の未来、火星コロニーの住人の姿は、地球で暮らす人とはちっとも似ていないかもしれない。
子供の遺伝子操作によって、種の変化は更に早まるだろう」

非常にドラマチックなように聞こえるのだが、サイボーグ化が普及することの方が、
人類に最も大きな影響を与えるのだそうだ。

「遺伝子操作によって誕生するデザイナーズベイビーに取って代わられることと比較すれば、
サイボーグ化は、歴史的に小さい事だと言える。
脳にチップを埋め込み、単純に脳を機械にアップロードするといった方法で、
文化や自分たち自身を繁殖させることは可能であるが、
その結果、現状のホモサピエンスとは異質な存在となることは間違いない」

サイボーグ化については、現在発展が目覚しい分野であり、様々な人々が関心を持っている。

2016年アメリカ大統領選挙候補者であるゾルタン・イシュトヴァン氏は、サイボーグ化によって死を克服し、
人類に変革をもたらそうとするトランスヒューマニストであるが、
大統領選挙をきっかけとして、人工心臓、脳インプラント、
外骨格スーツなどのサイボーグ化を加速することを狙っているそうだ。


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