頭髪(かみのけ)001

頭髪とは、様々な髪型を自分で楽しみつつ、外見的アピールをするためのもの、では勿論ナイ。

確かに、そんな目的を持った若者も多数いるかと思うが、もうちょっと科学的に考察する。

人間の頭部は、他の動物よりも脳が一杯に詰まっており、頭蓋骨も薄くなっているため、
頭部を物理的な衝撃を和らげ、保護するという重要な役割が、頭髪にはあるのだ。

また、髪の毛と毛の間に空気の層ができるため、暑い時は直射日光から頭を守り、
寒い時には頭部を寒さから守り、頭部の温度を一定に保つという保温の役割も担う。

ちなみに「ハゲる」という現象は、硬毛だった頭髪が軟毛化することを言う。

硬毛より一段と細く短いものを軟毛と言い、20~30代をピークに後は加齢に伴い、細くなっていくのだ。

付け加えると、髪の毛は通常0.03~0.1mm程度の太さである。


眉毛(まゆげ)

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眉毛には、頭部や額から流れ落ちてくる汗が眼に入るのを防ぐ役割がある。

また、「眉ひとつ動かさない」「眉をひそめる」「愁眉を開く」といった言葉があるように、
眉の微妙な動きを通じて感情表現を豊かにし、思いや感情を伝えることも可能だ。

平安時代の公家や、江戸時代の既婚女性の既婚女性が眉をそり落としていたのは、感情を表に出さないためだ、という説すらある。

衝撃的事実として、眉はほぼヒトに独特のものであるということがあげられる。

多くの哺乳類は、そもそも顔が毛で覆われているため眉は区別できず、
進化の傾向として顔面の毛が失われているサル、チンパンジーやゴリラにも眉毛は存在しない。

「何故ヒトにだけ眉があるのか?」その答えは未だ闇の中なのだ。


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睫毛(まつげ)
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睫毛には、眉毛と同じく、埃や汗が大切な器官である目に入るのを防ぐ役割をもつ。

また、睫毛は、根元の神経が過敏なため、異物を感知するセンサーの働きを行い、
何かが触れると反射的に目をつぶり、まぶたの働きを助け眼球を保護するのだ。

 

鼻毛(はなげ)
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鼻毛は、ホコリや花粉、ダニなど、鼻から体内への異物の鼻腔、更には気管支への侵入を防ぐフィルターの役目を担う。

また、鼻呼吸時の吐息に含まれる水蒸気を吸着し、鼻から息を吸い込む際に蒸発させることで、
わずかながら呼気の水分を回収し、湿度を保つ作用がある。

それから、鼻毛の中には、嗅覚神経の先端である粘膜に細かく生える嗅毛(きゅうもう)があり、
においの微粒子が粘液に溶けて嗅毛を刺激すると、においを電気信号化して脳に伝える役割も持つ。

ちなみに、鼻毛を抜く中年男性の姿を見かけることがあるかもしれないが、決して奨励されない行為なのだそうだ。

なぜなら、鼻の穴は、外部からの塵埃や粘膜からの分泌物が常駐しているが、体温や湿度など細菌の培地として好条件のため、
むやみに鼻毛を抜くと毛穴に雑菌が入り込み、化膿するリスクが非常に高いためである。

余談になるが、鼻毛は他の体毛に比べ白髪の発生が早いそうで、
その後頭髪、陰毛と続き、最後には眉毛に白髪という順番らしい。

 

髭(ひげ)
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身体を衣服で隠すようになった民族は、外部に露出する顔で性的成熟度のアピールが必要になり、
髭の濃い人が生殖に有利となり、
逆に、一年中裸で過ごす民族はその必要がないため、髭が薄くなったという説がある。

即ち、髭は、成人男性である事をアピールする為の物のひとつと言えるのであるが、
裸族の例もあるように、地域や人種、個人により濃さにかなりの差があるのも事実で、
場合によっては女性でも髭が比較的濃い民族もいたりする。

 

腋毛(わきげ)
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腋の下には、異性を惹き付けるための性フェロモンを分泌する”アポクリン腺”があり、
腋に生えた縮れた毛が、このフェロモンを溜め込み、拡散するのに役立っている。

また、腋の下には、肌の表面近くに流れ動脈があり、多くの神経も集中しているため、
保温機能や過度の皮膚摩擦予防の機能も備えている。

 

陰毛(しものけ)
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主として生殖器の保護の役割があり、
中でも女性においては、埃やゴミが性器まで届かないように、また過度の摩擦による刺激を緩和する役割があるとされる。

陰毛の発達目的については謎も多く、
生殖可能な体に成長したことを示すため、異性の性的興奮を導くため、等諸説あるものの、
陰毛の生物学的意義については現時点ではハッキリとわかっていない。

しかしながら、ヒトの体毛が薄くなっている傾向の中、逆に陰毛が発達し、
更には発育の後期に発生する点など、進化の過程で新たに獲得した形質である可能性が高いと考えられている。


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