1908年6月30日7時2分頃(現地時間)、ロシア帝国領中央シベリア、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流の上空にて起こった大爆発「ツングースカ大爆発」
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地面の破壊規模から見て爆発した「物体」の大きさは当初3mから70mと推定され、強烈な空振の発生は半径約30-50kmにわたって森林が炎上、約2,150平方キロメートルの範囲の樹木をなぎ倒し、1,000キロメートル離れた家の窓ガラスも割った。
爆発によって出現したキノコ雲は数100km離れた場所からも目撃されるほど大きく、イルクーツクでは衝撃による地震まで観測されている。
爆発による閃光はヨーロッパ西部にも届き、ロンドンでも真夜中に新聞を読めるほど明るかったと語られている。

 

初調査は爆発から13年後
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これだけ大きな爆発と現象だったにも関わらず、調査されたのは13年後だった。当時ロシアは、第一次世界大戦やロシア革命の数年前、かつ日露戦争を終えて間もなくという時期だったことから、ロシア国内の社会は非常に混乱しており、すぐには調査が行われなかった。

13年後、聞き取り調査などにより火球が確認され火災が起こったことが判明。

それからさらに37年後、ソ連の調査団は自記気圧計の記録などから、隕石が空中で爆発したと結論づけた。
そして、1万分の1の森林の模型を使った実験を行い、爆発は地上約10km上空で起きたことを解明した。

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多くの科学者の推測
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事実が判明するまでの間、この爆発については、彗星・小惑星説、地表に吹き出したガスが爆発したことにより発生したガス噴出説、飛来した隕石に異星人が自己犠牲の精神で宇宙船ごと隕石に体当たりし、その結果爆発を引き起こした(ツングースカ宇宙現象基金)説など、いくつかの説があげられていた。

 

2013年夏、隕石の微小な残片を確認
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最新の画像分光法によって炭素鉱物(ダイヤモンド、六方晶ダイヤモンド、グラファイト)の集合体を確認した。
炭素を多く含む物質が爆発によって発生した衝撃波に突然曝された場合に形成される六方晶ダイヤモンド(ロンズデーライト)の発見は衝撃的で、六方晶ダイヤモンドは自然界では隕石が地球に衝突したときに形成される。よってツングースカ大爆発は落下した隕石が大気中で爆発したため起こったと判明した。

 

なぜ100年もの間、その原因が解明できなかったのか
ツングースカ大爆発をもたらした隕石は、ある角度で大気圏に突入した時に分裂したため、完全な状態で地表に到達した破片はほとんどなかった。そして微小な断片もシベリアの泥炭中で化石化していた為、最新の画像分光法によって炭素鉱物が確認されるまで謎のままだった。

 

ツングースカ大爆発が最大の威力だった理由
ツングースカ大爆発では隕石自体は小型だったが、衝突前のエアバーストの威力が大きかったことで予想以上の被害になり、人間が記録しているなかで最大の隕石衝突となった。米国の研究者たちはツングースカ大爆発の破壊力がTNT火薬にして5メガトン相当だと推定している(広島に投下された原爆の数100倍にあたる)。

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