科学技術の進歩は人類にとって大いなる幸をもたらしているのは間違いないが、
人類の歴史における「愚の骨頂」とも言うべき『戦争』へも多大なる影響を与えている。

米ソ間を中心とした『冷戦時代』とは打って変わって、今や『サイバーテロの時代』へと移行し、
アメリカをはじめとする先進国のみならず、北朝鮮なども秘密裏に敵を食い止める技術革新開発に躍起になっている状態だ。

これから紹介するのは、そんな技術開発の中でも、兵士に強靭なパワーを与えるロボットスーツや飛行中に学習するドローンなど、
まるでSF映画から持ち出したかのような大変興味深いものばかりだ。

 

1. 遠心銃

銃身の弾丸を火薬で射出するという銃弾を発射する方法は、
若干のマイナーチェンジはあったものの、過去2世紀の間、ほとんど変化はない。

だが、米コネチカット州に拠点を置くトリナミック・テクノロジーズ社は、
遠心力を駆使することで従来の性能を遥かに凌ぐマシンガン「DREAD銃」を開発中だ。

その驚くべき「DREAD銃」スペックは、反動や火光なしで毎秒12万発の銃弾を射出可能だそうだが、
兵士による携帯を想定したものではなく、人工衛星に装備することが前提らしい。

 

2. サンダージェネレーター

「戦争」が反対される理由として、大いなる「殺人」が背景があるため、非致死性兵器の市場が拡大しているのも頷ける。

そんな兵器の中でも注目されているのが、イスラエル軍が5年前から配備している「サンダージェネレーター」である。

これは、パルスデトネーション技術で爆発を巨大な共鳴砲身に集め、高エネルギーの衝撃波を放出する群衆制圧用の兵器であるが、
元々は畑に群がる鳥を驚かせるための道具だったという。

最大有効射程は30mだが、3m以内なら標的を殺傷することも可能とのことなので、結局は「殺人」ワードは払拭されていない…。

 

3. 対ドローンレーザー

未来科学的かつSF的な軍事技術を挙げるとしたならば、恐らく誰もが口を揃えて「レーザー光線」と答えるに違いない。

そんな「レーザー光線」だが、思いの外コストがかかるため、ただ狙いをつけるだけという退屈な使われ方しかされていないのが現実だ。

しかし、実践的な兵器としての開発も進んでおり、徐々に戦場に登場してきている。

例えば「ボーイング・レーザー・アヴェンジャー」であるが、1kwの固体ビームで標的を焼き尽くす事が可能なため、
スパイ飛行するドローンの破壊や、遠方の爆発物の起爆にも有効であるが、やはり「コスト問題」という課題が残る。


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4. ゾンビ銃

戦争の最後のフロンティアは「人間の心」とよく言われるが、ロシアがその「心」を破壊する兵器を開発中らしい。

某オーストラリア紙に掲載された記事によると、
『人間に激痛を与えつつ認知機能を破壊し「ゾンビ化」する兵器を開発中で、
低周波放射で対象の脳に思考を植え付けらることが実験により実証されたとロシアの防衛大臣が言及していた』
らしい。

恐るべき「ゾンビ銃」が、近い将来、戦場に配備されるかもしれない。

 

5. 追尾弾

通常、弾丸命中率は、発砲者のコントロール技術により上下するのだが、
DARPA(米国防高等研究計画局)の手がけている50口径の弾丸には、
コンピューター誘導システムが内蔵されており、周圍の環境要因を判断しながら弾丸表面の羽を調整するため、
誰が発砲しても標的に命中させることが可能なのだ。

更に驚くべきは、移動中の標的であっても見事命中するそうだ。

 

6. パワードスーツ

ガンダムみたいに巨大ロボット同士で戦うというのは、まだまだアニメの中の夢物語だが、
アイアンマンのようなパワードスーツは実践配備一歩手前まで来ているらしい。

ロッキード・マーティン社のヒューマン・ユニバーサル・ロード・キャリアー計画では、
チタン製の足がついたパワードスーツを開発中で、
これを装着すると内蔵コンピューターモニターが動きや負荷レベルを監視し、装着者に合わせてフレームを動かすため、
90kgの荷物も楽々運べ、疲れることもないそうだ。

この技術は、将来的に巨大ロボット技術にも繋がるに違いない。

 

7. 量子迷彩

環境に合わせ、軍服や車両に色や質感を真似たパターンをつけ視認を困難にする『視覚的迷彩』には限界があり、完全に見えなくなることはできない。

そのため、光の屈折を利用し本当に見えなくしてしまう『量子迷彩』の開発を軍事研究者たちは急ピッチで進めている。

そんな中、『量子迷彩』技術を完成させたと主張する某1社が現れた。

しかも、電力不要で作動し、小型アンテナの配列で光を曲げて『不可視』になるらしいが、本当かどうかハッキリしていない…。

 

8. 神経形態学的ドローン

無人の飛行装置『ドローン』の登場によって、兵士の身を危険に曝すことなく様々な任務遂行が可能になり、
敵地での戦闘が驚くほど変わってしまった。

しかし、ドローンの操縦桿を握る兵士が必要不可欠なため、次なる進化として、操縦士不要な方法として、人間の脳を模した「神経形態学的」チップが登場する。

チップを搭載したドローンは周囲の環境をスキャンし、これまで飛行したことのある場所と比較しつつ、学習を続けながら飛行能力を向上させていく。

まだコンセプトの検証段階であるが、完全自律型兵士の礎となる可能性を秘めている。

 

9. サイバーインセクト

騎馬兵の馬から爆弾探知犬まで、動物も人間と一緒に戦場に赴いた歴史がある。

CIAではなんと鳩まで兵器化する研究を進めていたこともあるらしいが、
DARPAでは、そのさらに先を行く「昆虫の兵器化」という最新プロジェクトが進行中だ。

「ハイブリッド昆虫マイクロ電子メカニカルシステム」通称「HI-MEMS」と呼ばれるこの技術は、
昆虫の蛹に電気回路を移植し、羽化した成虫を遠隔操作で操ることを可能とする。

監視デバイスを取り付けることで、事実上発見不可能なスパイの誕生となる。


10. 液体金属ミサイル

従来の弾薬は、火薬を爆発させることで射出されるのだが、
DARPAのMAHEM(磁気流体力学爆発性弾薬)は、爆破の概念をエレガントに変えてしまう新型の弾薬だ。

磁力発生装置が内蔵されたその弾頭は、衝撃が加わると、その融解金属芯を尖った槍状に変形させ、殺傷性を最大限まで高めて命中した装甲を撃ち抜くのである。

 

11. プラズマ・フォースフィールド

弾丸などの攻撃武器である『矛』が開発が進めば、当然のことながら身を守る『盾』の開発も進む。

そんな状況下、最近ボーイング社が特許を取得した技術がある。

それは、電気、レーザー、マイクロ波放射を利用し、衝撃波前方を急激に超加熱してプラズマ力場を発生させ、
爆発の衝撃波(運動エネルギー)を吸収して防ぐというものだ。

理論上は可能だという実験段階にあるとはいえ、実にSF的な兵器ではないか。

実に完成の日が待たれる。


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