映画やドラマでは、疫病や大災害で、人類が滅亡寸前にまで追い詰められ、
わずかに生き残った人間たちが、奮闘するストーリーがある。

こうしたストーリーは、非常に魅力的だが、
もし、こうした状況が現実のものとなったとき、
SF映画やドラマのようには、いかないケースがあるのだ。

それらのことを紹介していこう。

 

殴り合いは、ものすごく危険

文明社会が滅んだあとの人間社会は力ある者が一番強く、
とにかく肉弾戦をしたりして、自分のしたいようにする
というシチュエーションがあったりする。

殴り合いなどの肉弾戦は、文明社会のように、
しっかりとした医療体制がない、荒れた世界では、
かなり危険な行為と、いわざるをえないのである。

 

拳で顔面を殴ると、口の中に怪我をしたり、
歯が抜けたりということがあるだろう。

文明崩壊後の世界では、歯医者はいないだろうし、治療設備もないだろうから、
歯を失えば、もう元のようにはできないと思われる。

 

そうなれば、生存に必要な食べるという行為に、
制限が出てくるだろう。

殴る側にも危険はある。

手や手首を骨折するのである。

この部分の骨を折ると、治るまでに6週間を超える
期間が必要になる場合があるし、手術をしないといけない
などということになることがある。

 

プロの格闘家でさえ、手や手首の骨折というのはよくあることなのだ。

なんとか骨折が治ったとしても、
後遺症が残る可能性もあるのである。

これらのことは、
文明社会で適切な治療を受けた場合の話しである。

 

文明崩壊後の世界では、
こうした治療は望めないことだろう。

生きるために、狩りなどをして
食糧を確保しているとすれば手や手首が、
うまく使えなくなる骨折という状況は、
その人の生存を脅かすものとなるだろう。

 

邪悪な人間の数は多くない

人気ドラマなどでは、
主人公たちが、次々と敵となる勢力との争いに、
巻き込まれていくストーリーが描かれるものだ。

しかし、人間は、
みなが窮地に陥れば、助け合うものなのである。

 

一部の人間は、残酷で非道な場合があるだろう。

しかし、多くの人間は、みなと協力して、
窮地を乗り切ろうとするものなのである。

文明社会の中でも、災害が発生したとき、
人々が助け合ったという例が、見られる。

 

文明崩壊も、大災害にあったようなものだろう。

もし人類が絶滅寸前にまで追い込まれれば、
みな団結して生きていこうとするだろう。


スポンサードリンク


感染症

文明社会であれば、
事前にワクチンを接種しておき、感染症に対抗することができる。

しかし、文明崩壊後の社会では、ちょっとした切り傷でも、
破傷風によって、命を落としかねないのだ。

 

ドラマなどでは、薬局から抗生物質などを
とってきて治療をするというシーンがあったりする。

もし薬局の棚に長期間置かれていた抗生物質であったとすれば、
それは、効果が落ちているだろう。

文明崩壊直後の世界ならどうだろうか。

 

大人の生存者たちは、幼少のころにワクチンの接種を受けている。

しかし、大人になってから、
ワクチンの接種を追加で受けるということができないだろう。

破傷風であれば、
10年に一回は追加のワクチン接種を受けなければいけないのだ。

 

栄養不足になるはず。

ドラマなどでは、人類が滅びかけでも、
生き残りの人々で、あまり、やせ細ったような人は登場しない。

サバイバル訓練を積んでいて、肉体を鍛えているからなのだろうか。
人間の身体というのは、多くの栄養を必要としているものだ。

 

毎日、狩りをして、動物を食べているだけ
という状態では、生き残れないだろう。

壊血病や免疫が弱くなってくるなど身体が不調となってくるはずだ。

 

ドラマのような健康的な肉体を持つ生存者が多くいるためには、
果物とか野菜などを育てる農園などがないといけないだろう。

栄養が不足していると、人間の身体は、あらゆる不調を起こす。

疲れが、なかなか回復しない、うつになる、皮膚に影響が出始める、
感染症にかかりやすくなるなどである。

 

犬の群れが最凶

映画やドラマなどでは、あくどい人間やゾンビなどが、
最も恐ろしい敵として描かれる。

しかし、実際に文明社会が、崩壊すれば、
もっとも恐ろしい敵は、犬の群れとなるであろう。

 

台風で街が大きな被害を受けた都市では、犬が群れを作り、
そのことが、10年以上経過しても、まだ問題化している。

ペットとして飼われている犬だが、一度、こうした文明崩壊の機会が訪れると、
犬の本能が目覚めて、群れを作り行動するようになるのだ。

 

もし、こうした犬の群れに、人間が遭遇すれば、
とても戦える相手ではないだろう。

噛まれれば、狂犬病という恐怖もあるのだ。


狂犬病

じつは狂犬病というのは、
犬だけがもっているものではないのだ。

文明社会では、家畜として飼われていた動物が野生化したりして、
その動物が狂犬病をもっていれば、危険な存在となる。

 

人類の総数が、極端に減ると、
動物の数が爆発的に増える可能性はあるだろう。

いろいろな動物が狂犬病を持つようになり
そのことが生き残った人間にとっては、脅威となりえるのだ。

 

狂犬病が蔓延すると、攻撃的になる動物が増えるだろう。
現代社会で、狂犬病にかかる人間は、毎年数万人いる。

ワクチンの接種を受けていない人が、
生存できたのは、たったの3人だけなのである。

もう一つ重要なのは、狂犬病を持つ動物を食べれば、
それが致命傷となるケースがあるということだ。

 

ガソリンは、すぐに劣化する。

人類の数が少なくなれば、ガソリンを利用する人が少なくなり、
生き残った人は、思う存分ガソリンを利用して、車乗り放題と思うかもしれない。

しかし、ガソリンというのは、未処理であると、
300日ほどで劣化してしまう。

 

車や発電機を動かすのための役には立たなくなるのだ。
精製することが必要になる。

 

都市は、水没するはず。

ドラマでは、誰もいない街を、
生存者たちが歩き回るというシーンがあったりする。

都市というのは、文明社会では、人間によって
維持管理されているのだ。

 

その維持管理する人間がいなくなれば、
地下鉄は水に沈み、地上も水浸しになるであろう。

都市の地面のほとんどは、
水を吸収しないコンクリートなどでできているからだ。

 

こうして都市が水浸しになり、
汚水が溢れ出てくると、非常にまずい事態になる。

下水道を流れていた汚水には、
有毒物質(アンモニア・メタンなど)が含まれており、
誘爆の恐れもあるのだ。

 

ダムや運河も人間が管理しているため、この機能が崩壊すれば、
都市は大洪水に見舞われるものと思われる。

 

火事

米国の電力の27%は、
天然ガスによって作られている。

天然ガスが通るガス管の整備がされないようになれば、
爆発の危険性が増すだろう。

もし都市で爆発炎上が発生すれば、
住宅が燃え、さらには周辺の木々に引火するなどして、
消火どころの話しではなくなるだろう。

 

原子炉

文明崩壊後の世界で、もっとも危ないのは、
原子力発電所を管理する人間がいなくなる場合だ。

世界中に、多くの原子力発電所があり、
建設中のものもある。

 

これらの発電所を管理する人間がいなくなれば、
メルトダウンが発生する可能性がある。

さらに状況が悪化すると、放射性物質が外に漏れだしてきたり、
水蒸気爆発が起こって、大気に放射性物質が広がったり、
核爆発となってしまったりするだろう。

 

こうした事態になるまでに、
おそらく10日間ほどかかるであろう。

こうして世界中の大気は、放射性物質で汚染され、
地球の空には、猛毒でできた雲が浮かぶことになるだろう。


スポンサーリンク