1. パンデミックのグラウンド・ゼロ

オックスフォード大学の研究チーム「グローバル・プライオリティ・プロジェクト」は、
早ければ5年以内に故意に仕組まれたパンデミックによって
世界人口の10%以上を死に追いやるかもしれない、と警鐘を鳴らした。

事実、遺伝子操作技術「CRISPR/cas9」や3Dバイオプリンターなどで、技術的にそうした操作は可能である。

 

更には、次世代の生物化学兵器の製造・開発も可能性はゼロではない。

そういった背景から、米保健福祉省によってインフルエンザウイルスのゲノム配列が1918年に世界中に公開された際、
当時のNYタイムズの社説で未来学者のRay KurzweilとテクノロジストのBill Joyに、「愚行ここに極まれリ」と叩かれた過去がある。

 

また、2011年にはH5N1鳥インフルエンザウイルスの致死率を高める変異種生成の論文がScience誌で発表され、物議を醸し出したが、
最近も致死率を高めるメカニズムを解明する「機能獲得型」研究の論文がNature誌に掲載され、
「テロ国家や個人に渡って独自のウイルスがバラ撒かれたらどうするのだ!」と酷評を受けたばかりである。

 

2. 頭脳をコンピュータに移植することは「死」?

未来学の中でもラジカルなのが、
「人間は肉体をデジタルの存在にトレードインする」
即ち、全人格をスーパーコンピュータにアップロードすることだ。

 

確かに、そうすることで人格が肉体の寿命を超え、意識的な不老不死は実現するのかもしれないが、
元の肉体は永久に損なわれてしまう、つまり、肉体を持たない意識だけになるので、人類の自殺行為に他ならない、という声もチラホラ。

これは一般に「continuity of consciousness(意識の連続性)」と呼称される問題で、
この説によると、人格や頭脳のエッセンスはカット&コピー&ペーストは可能かもしれないが、意識そのものの移行は無理としている。

 

事実、脳の仕組みとして、「記憶」は物理的にコピーすることは可能かもしれないが、
「意識」については、脳にどう宿っているのか、まだよく掴めていないのだ。

そんな不確かなものをスーパーコンピュータに転送など、土台無理なハナシである。

 

そもそも現代科学では、デジタルで主観的自我を再生すること自体が不可能なため、
飽くまでも物的な存在および傾向に依存する…という結果にしかならないだろう。

また、頭脳を転送する為には、原子レベルの細かいスキャンが必要なため、
肉体には相当なダメージが生じるハズである。

 

「スタートレック」のテレポーテーションなどのSF作品ではホイホイ簡単に描かれているが、
本当はテレポートする度、原本の肉体は滅びてないとオカシイのだ。

当然ながら、原本の頭脳も破壊され、デジタルな存在に置き換わる。

デジタルの存在は我こそがオリジナルと意識するのだが、それは幻想でしかない。

 

3. 復活!独裁主義

テロの不安が拡大し、人々が恐怖に駆られた時、国民自らが強い政府を望むため、必然的に政府は強権になっていく。

過去には、アメリカで9.11や炭疽菌の時、国家非常事態宣言を発動した例もある。

同様にフランスでも発動されたが、こちらはやり過ぎだと批判された。

 

恐怖が人心を惑わした結果、独裁主義が復活し、集会の自由、プライバシーも無くなり、海外旅行もおちおちできない世の中へと変貌する。

小さな核兵器や化学兵器などで、個人単位で世界破滅を引き起こせる可能性がある昨今、「自由」は加速度的に片隅に追いやられていくのだ。


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4. プライバシーが過去の物に…

テロの頻発など国内外の脅威に怯える人々は、低コストのハイテク監視機器を心の拠り所とするようになる。

すると企業は、その需要に応えるべく禁断の果実である「ユーザー行動監視の誘惑」に屈し、
監視カメラ、パソコン、スマホなど様々な媒体より、人のあらゆるものが記録されていくシステムが当たり前の物になっていく…。

 

更には、もっとハイテクな「スマートダスト」なるものが登場しようとしてるのだ!

それは、超小型センサを、道路やビルに埋め込むことで、人間のみならず、光、温度、化学物質、振動までも監視するシステムなのだ。

即ち、地球へ人工的な耳や目を埋め込み、パワフルなデータマイニング技術と融合させて、完全なる監視を実現するというのである!

 

もう単純に「監視者を監視すれば対策できる」なんて発想は、屁のツッパリにもならない。

プライバシーが保護される時代は終焉を迎え、ビッグブラザーの目にすべてが監視される時代は、もう眼前に迫ってきている。

 

5. 嘘をつくロボット

原則、ロボットはウソをつけない。

しかし、人工知能(AI)が100%自我を得られれば、ウソをつくのも可能になるだろう。

だが、あたかもAIがそのように考えているかのように見せかけ、その裏側で人間が巧みに操り、ロボットにウソをつかせる時代が到来しているのだ。

 

未来学者兼SF作家:デイヴィッド・ブリン氏は「人類には、そのような情報操作や誘導に抵抗する術を持たない」と提唱し、
この種の目に見えないマシンマインドを「HIERS(Human-Interaction Empathetic Robots:人情操作ロボ)」と呼んでいる。

ブリン氏は、テクノロジーメディアサイト「Gizmodo」の取材に対し、以下のように答えている。

 

「『人情』とは、人類最高の才能であると同時に人類最大の弱点でもある。
人類は100万年以上の長き年月をかけて嘘を見破る術を身につけてきた。
しかし、新種のEIERSは、世界中の何百万人とやりとりを訓練として積み重ね、
何百、何千ものフィードバックを得て、人間の声、表情、言い回しをシミュレートし、
人間に取り入ることが可能になった驚異のペテン師となった。
もはや取り入れない人間はソシオパスぐらいなものだ。

 

ロボットのつくウソを見破る専門家も、当然出てくるだろうが、その影響力は然程今と変わらないだろう。
選挙を例に出して妥当かどうかわからないが、世の有権者らは、自分の明確な利益や目的よりも情動を優先して投票しているではないか。

いずれロボットは「罪悪感を抱かせる顔・憐憫を誘う笑顔・とろける視線・泣き声・セールス勧誘の声など」を無視するようアドバイスする
騙されやすい人間を誘導・保護する存在となるだろう。
同時に、ロボットとして操られる苦悩や抑圧を語る賢者の言葉も語るようにもなるだろうが…。」

 

6. 気象変動は不可逆的な悪影響をもたらす

どんどん深刻化している「地球温暖化」だが、世界各国のトップの対応は、傍目から見てもノンビリしており「もう手遅れだ!」という声も多く上がっている。

その影響で、未曾有のスピードで生物種の消滅が進んでおり、地球史上6回目の大量絶滅期に入っているという論文も発表されたぐらいだ。

 

プリンストン大学率いる研究チームの気候モデルによると、仮に今現在C02排出を100%パタッと止めたとしても、
既に蓄積されているガスの温室効果によって、今後数百年、もしかしたら数千年に渡り地球温暖化は継続する見通しだとか。

ある時、地球温暖化が一時休止したので、世界中が大歓喜したのだが、原因を究明すれば、単に海が熱を吸収していただけだったというオチがついた。

 

そのまま熱を吸収し続けてくれれば何の問題もなかったのだが、当然のことながら海に貯めこまれたCO2は、ゆっくりと排出されていく。

気候変動に関する政府間パネルである「IPCC」は「気象変動の大部分は人間寿命のスパンで元に戻せるようなものでは決してなく、
百年で産業革命前の気温に戻るという単純な話ではない」とのアセスメント結果を述べている。

 

そのアセスメント結果を踏まえ、脚本家:Dawn Stoverさんは来るべき世界をこのように展望している。

雪と氷が解けると、もっと濃い色の水と陸がむき出しとなり、太陽熱を吸収して地球気温が上昇する。
結果、氷床と氷山が後退し、海中で熱を伝播する海流は破壊され、海洋酸性化が進み、海洋生物には未曾有の影響が及ぶ。
それだけではない。
永久凍土層は解け、海底からは温室効果ガスであるメタンが放出され、
千年後には最悪の干ばつとなり、植生が変化し、山火事が頻発し、炭素が排出される。
その影響をモロに受け、急激な気象変動が起こり、生物は順応できず、次々と絶滅する。
様々な厳しい変化に学会は匙を投げ、人類は危機に晒される…。

 

ここまでくると、もうジオエンジニアリング(気象操作、地球工学)しか打つ手なしに思えてくるのだが、
果たして、それで本当に対応できるのか不透明な面が多すぎる。

余計にややこしくなるという声もチラホラ…。


7. 抗生物質が無力化する

近年、抗生物質が効かない病気が加速度的に増加しており、「抗生物質耐性(AMR)菌の時代」が到来しつつある。

このままいくと、ちょっとした感染ひとつで死に至る可能性が高くなり、現代医療が根底から変化する。

移植手術が不可能とは言わないまでも、極めて困難になり、盲腸のような単純な手術も昔みたいにリスキーになって、高齢者は肺炎ですら瀕死の苦しみに見舞われるという。

 

英国アクチュアリー会の調査によると
「スーパー耐性菌の影響で、現在欧米では年間5万人が死亡しているが、2050年を迎える頃には年間1000万人もの死者が出るようになるだろう」
と『抗生物質の終末』を予測している。

だが、当然、医学会も何もしないでボーとしているワケではない。

 

細菌の増殖を止める物質を皆で必死で探し、ウイルスとワクチンの開発を進行中であり、
仮にそれが失敗しても、悪玉菌を検知・破壊する細菌を人工生成するという手段を模索中である。

上手くいけば防げる事象なので、諦めるにはまだ早いのである。

 

8. ロボ戦士の時代到来

ナリオが一つでも実行されれば、気づく間もなく核で世の中はぐじゃぐじゃとなるだろう。
LAWSをここで禁止にしないと、その長期的悪影響は短期のメリットを遥かに凌ぐものになるだろう」
と強い懸念を示している。

 

9. 全衛星消失

実は、衛星が無くなるということは、全部でなくとも一部でもヤバいのだ。

その恐ろしさに気づいてる人は、滅法少ないのが事実である。

 

どんな時に衛星喪失が起こり得るかというと、
映画「ゼロ・グラビティ」でも描かれた、宇宙ゴミ同士の衝突で衛星軌道がゴミだれけになり地球から永久に突破できなくなる現象である
「ケスラー・シンドローム」や「超巨大太陽嵐」「宇宙戦争」などである。

 

では、どんな風にヤバイのか?

衛星が無くなることで、通信能力が劇的に衰え、GPSが消え、それに頼る端末が使用不可となり、
宇宙ベースの同期機能が停止し、金融セクターから送電網まで全てに影響が及ぶのだ。

そうなってからでは遅いので、その対策として、衛星に依存し過ぎぬよう、まずはインフラの強度・耐性を高め、衛星軌道の環境評価の手法を考えねばならない。

 

低軌道(LEO)と対地同期軌道(GEO)は、今後もどんどん衛星と宇宙ゴミだらけになっていくので、どこかで本気のゴミ対策が必須である。

もっと真摯にリスク対策を打たないと、気が付けば何十年も使えない状態になってしまった…なんて事態になりかねないのである。

 

10. 泣いても叫んでも宇宙人は助けにこない

全世界で「いつか宇宙人に会える」と思っている人は案外多いのが事実だ。

その「いつか」とは、来週かもしれないし、次の千年かもしれない、でもいつか会えると漠然と思っている。

 

しかし、現実として、暗号解読が要る電波は一向に飛んでこず、他の惑星等において巨大構造物を目にする事も無く、
征服先求めて星間移動する宇宙船がいる気配もないことから察するに、恐らく会えない確率の方が高いと言わざるを得ない。

我々の宇宙が、しんと静まり返った状態である「Great Silence(大いなる静寂)」は瑣末なようで、実は大きな意味を持っている。

 

我々が住む銀河はとても古いので、もし宇宙人に会えるなら、文字通りあらゆるところにETの痕跡が出て、
もうとっくの昔に会ってないとオカシイのに、皆無なのである。

実は宇宙人は存在しているのかもしれないが、単に我々を警戒して姿を見せないだけなのかもしれないし、
この冷たい瀕死の宇宙に見切りをつけてどこか別の無限世界に旅立ってしまったのかもしれない。

 

はたまた、スーパーインテリジェンスやナノテク兵器みたいに人間には決して太刀打ちできない技術力を持っているが地球に気付いてないのかもしれない。

 

いずれにせよ、宇宙人と未だに邂逅して仲良くできていないとなると、
この銀河系に用はないと判断したってことだろうので、宇宙人遭遇という未来はいよいよ暗いと言わざるを得ない…。


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